レビュー「サイヴァリア コンプリートエディション」
初めまして…でいいのかな。klis超絶雑アドベントカレンダー12/12日分を担当致しますふれいばです。
えっ、三文小説じゃないのという方もいらっしゃる…というかそう思う人が大半だと思いますが、これはふれいばの体たらくのせいで小説が間に合わなかったので予定を変更して先にこちらをお届けします。
さて、本題。ふれいばはゲーム、特にシューティング(STG)をよくプレイするのでそちらのレビューです。今回はその中でも3番目に最近に買った「サイヴァリア」のレビューをお届けします。
「サイヴァリア」は2000年にアーケードで発売されたSTGで、いわゆる弾幕シューティングの一つです。開発はサクセス、わかりやすく言えば「なめこ」の会社です。またこのゲーム、当初に稼働した「ミディアムユニット」と追って稼働した改良版の「リビジョン」の2種類があります。今回購入したのはそれをPS2に移植したもので、1枚のディスクに両方の仕様が入ったものです。買ったときの値段は大体2200円くらいでした。現在amazonで購入するとなると大体2000円くらいからの模様。廉価版もありますがそちらは「ミディアムユニット」「リビジョン」がバラで売られているため通常版の方が現在はお得です。
「サイヴァリア」の特徴は主に2つ、かすることを戦略に組み込んだ点、「ローリング」という類を見ない操作があります。まずはかすることから。
恐らくSTGと「かすり」だと多くの人が東方を連想するでしょう。東方におけるかすり(グレイズ)は、かすることによる加点にとどまっています(調べたところアイテム自動収集もあるらしいがそちらは個人的には西方のイメージが強い)。
で、「サイヴァリア」のかすりですが、こちらは「BUZZ」と呼び、かすることを「BUZZる」と言います。BUZZることにより経験値が貯まっていきます。そして経験値が一定値に達すると「レベラッ」という音声とともにレベルアップが発生し、自機に稲妻が走り光に包まれ、一定時間(1秒ちょい?)の無敵時間と体当たりによる攻撃が発生します。無敵効果は重ね掛けすることが出来るので、無敵時間の間に再度レベルアップすればその分無敵であり続けます。つまり下手に避けるよりBUZZり続けた方が安全になるわけで、それにより一瞬の隙をついて敵の弾幕に突っ込むという独特のプレイスタイルが求められるのです。
このシステムは「サイヴァリア」の大きな特徴として語られることが多いようです。最初にかすりシステムを導入したSTGは「ライデンファイターズ」とのことであり、また「ライデンファイターズ」から「サイヴァリア」までの間にかすりシステムを導入したSTGもあるようですが、「BUZZ」により戦略自体を大きく変えてしまったSTGは後にも先にも「サイヴァリア」だけでしょう。
次に「ローリング」。アーケードではレバーをある方向に入力した後素早く逆の方向に入れることにより発生するらしいです(アーケード触ったことない…)。
ローリングすると何が起こるか。まず自機がくるくる回ります。そして自機から射出するショットが変化し、前方に集中します。それに自機と敵弾の当たり判定が小さくなります。それから「BUZZ」の判定が拡がり、よりBUZZりやすくなります。細かく話すと長くなりますが大体はこんな感じです。大事なのは一番最後で、大量の弾幕が発生しているところでローリングを使用することでよりBUZZれるようになり、レベルアップを大量に発生させることができます。レベラッレベラッレベラッ……
この「ローリング」により画面上での自機の挙動において、「サイヴァリア」が他のSTGと比較してより異質なものとなっています。
さて説明はこれくらいにしてここからは実際に触ってみた感想です。
PS2の電源を入れ起動し、オープニングが終わると「ミディアムユニット」「リビジョン」のどちらを起動するか選択します。そうしてどちらかを選択すると、長めのローディングに入りますが、ここで驚くべきは「ローディング画面のためだけのBGMが流れる」ということです。なんというBGMの無駄遣い。そうして問題なく起動し、ゲームの本編に突入します。
ゲームの内容ですが、まず最初のステージがあっさりしていて、ボスに遭遇することもなくあっという間に終わってしまいます。クリアのBGMが流れリザルト画面の後、今度はステージが選択できるようになっていて、腕前に不安がある人は簡単なステージを選べるようになっています。人類の敵と呼ばれる某C社と違ってとても親切。単にスタッフロールを見るだけなら簡単です。
肝心のBUZZとローリングですが、まずはBUZZから。敵弾に近付きBUZZる度にシャリシャリシャリッという効果音とともに手元のコントローラーが震えます。弾量の多いところではずっと心地良い振動が続いて、シャリシャリレベラッの効果音も相まってなかなか楽しいです。次にローリングですが、アーケードと違ってローリング専用のボタンが用意されていて、動いた先で弾に当たったらどうしようという心配とは全く無縁のままにぐるぐる回れます。
ちなみに「ミディアムユニット」「リビジョン」では恐らく「リビジョン」の方が難易度が低くとっつきやすいというのが思うところです。
長くなりましたがそろそろまとめを。「サイヴァリア」の推したいポイントですが、まず初心者に優しいところです。前述の腕前に応じてステージを選べるところもそうですが、特に序盤は弾量がそこまで多くはなく、弾量が多いボス戦でも歯が立たないような弾幕というわけでもないという感じです。後半ステージは厳しいものがありますがレベルアップを駆使できれば大量の弾幕すら楽しくなります。
そしてなによりBGMが素晴らしいです。ここまで全く触れてきませんでしたが。機械的なイメージを持たせながらピアノやストリングスの音を効果的に使っていて、世界観や全体的な雰囲気によく似合っています。そしてとても格好いいです。
逆にちょっと不満に思った点ですが、一度「ミディアムユニット」か「リビジョン」を選んでしまうと電源ボタンに触らないと別の仕様に切り替えられないこと、ローディングがやや長いことがあります。
で、「サイヴァリア」を自分なりに評価するならば、独特なシステムや操作のために人を選ぶところはあるものの、一度ハマるとやみつきになる、良くまとまった作品だと思います。そして自信を持ってお薦めできます。みんな是非やってみよう!気に入ったら買おう!
最後にいくつかリンクを。ふれいばの腕だと「リビジョン」でやっとスタッフロールを見られるくらいなので上手い人のプレイ動画と、あとはAmazonの購入ページを貼っておきます。
・Psyvariar Revision vol.1 (No-Miss Play)
https://youtu.be/LhHAftRP2hI
・Psyvariar Revision vol.2 (No-Miss Play)
https://youtu.be/MPv-PTNP7fw
・サイヴァリア コンプリートエディション 通常版 - Amazon
http://amzn.asia/eweUXVw
・サイヴァリア リアセンブル オリジナルサウンドトラック
http://amzn.asia/2nNJNLA
では、ここまでご覧いただきありがとうございました。次回こそ小説の予定ですが、間に合わなかった場合は12/16、17に出掛けるのでそれについて書くと思います。
参考:
・東方Project - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%96%B9Project#%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E3%82%B7%E3%82%B9%E3%83%86%E3%83%A0
・サイヴァリア - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%AA%E3%82%A2
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